今回紹介するのは象印のフードジャーSW-JA75だ。
手っ取り早くレビューをみたい人はレビュー見出しまでジャンプしてほしい。
キャンプの時に一つの問題となるのが氷問題だ。
しっかりとしたクーラーボックス等を持っている人なら問題ないかもしれないが、ソロキャンプでそこまで嵩張るようなクーラーボックスを持ちたくないという人もいるだろう。
そう思い、キャンプ時に氷を持っていける保冷容器を探していた。
初めに見つけたのは、サーモスの真空断熱アイスコンテナーだ。
これは0.7Lのプラスチック容器2つに氷を入れてその容器を真空断熱の容器に入れて持ち運ぶというもの。
まさに氷の持ち運び用途として作られている製品なのでベストな選択!と言えそうなのだが…
・本体重量が1kgでちょっと重い気がする、サイズも大きめ?
・下段に入れた氷は長持ちするが、上段に入れた氷は早く溶けるとのこと(溶け具合に差がある)
・氷持ち運び用途にしか基本的には使えない(密閉性もあまりない)
以上の点が少し気になった。
基本的に自分は貧乏性なので、いろんなものを兼ねた製品が好きなのでもう少し探してみた。
そんな所で出会ったのが、象印のフードジャーSW-JA75だ。
これが私の使い方に本当にベスト!だったのでレビューを交えて紹介していく。
レビュー
外観、カタログ値
極めてシンプルな円筒型のフードジャーのSW-JA75。
重さはカタログ値で430gだ。
容量は0.75Lでフードジャーにしては少し大きめな部類に入る。
サイズはカタログ値で幅と奥行きがそれぞれ約10cm、高さが約18.5cm。
中はこんな感じ。
上から見ると小さく見えるが、実際は高さ18.5cmである。
開口部は約7cm。
画像左側にある蓋はこの状態から更に分解して洗うことができるので、清潔にできる。
保温が95℃の熱湯を入れた場合、保冷が4℃の冷水を入れた場合で室温20℃、約6時間経った時のカタログ値がそれぞれ以下の通り。
保温効力 | 73℃以上 |
保冷効力 | 8℃以下 |
カタログ値で見る限り、かなり期待ができそうだ。
それでは実際に使ってみた。
実使用
氷
外気温24℃〜27℃の間で遷移。
まずは氷を入れた直後。
写真の撮り方でほとんど氷が入っていないように見えるが、一般的な冷蔵庫で作られるサイズの氷が30個以上は入っている。
ソロキャンプ用であれば十分、二人でも大丈夫な量だと思う。
続いて3時間経過後。
夕飯の際に氷を取ってしまったので少し減っているが、各氷の大きさ的にはほとんど変化がないように感じた。
次は6時間半後。
若干みずみずしい感じが出てきたが、実用できる氷だ。
キャンプで言うと昼出発してちょうど氷を入れて酒を飲み始めるくらいの時間経過ではないだろうか。
この検証時点では外気温が25℃ぐらいなので、真夏での持ち運びではもう少し溶けているかもしれないが、かなり良い感じである。
次は12時間経過後。
氷が小さくなってきているが、まだまだ使えるレベル。
かなり頑張っている。
最後に一気に飛んで27時間経過後。
さすがに溶けてきているが、まだ氷の存在はある!
ちなみにこの間、外気温が30℃位まで上昇する時間が5時間ほどあったと思う。
この画像を見る感じちょっともう使えそうにないな…と思うかもしれないが、実際に氷を出してみると…。
写真の見え方マジックだろうか、実際にはかなりはっきりと形を残しており、十分に使える氷だった。
ただ実際に使用すると少し溶けるのが早い氷という印象。
飲み物を冷やすという目的には十分使える。
上記の真上から撮った写真はほとんど入っていないように見えるが、実際には結構奥深く、いい感じの量が入っている。
写真の見え方以上に十分な保冷効果があった。
後日、キャンプで実使用したら、朝9時ごろに入れた氷が翌日の9時ごろまで普通に使うことができたよ。
確か昼間は外気温30度ぐらいあったかなぁ…。
結構暑かったけど、外気温にあんまり左右されない感じはしたよ!
白米
使用前に本体に100℃の熱湯をたっぷり注いで、2,3分ほど放置して余熱を行う。
これを行うだけで、温かさの持ちもだいぶ違うようだ。
その後、ライスジャーとして白米を3分の1ほど入れて蓋を閉める。
おかずを別に用意して、おかずとSW-JA75を一緒に持っていき温かいご飯が食べられるのかの検証を行なった。
約6時間後にご飯を食べてみた。
お椀と違いご飯の入れづらさもあり、米が固まっているように見えるが、実際は偏っているだけだ。
食べた感想としては、流石に炊飯器からよそった直後の熱々ご飯の温かさとまではいかないが、よそって5分〜10分位の温かい温度で美味しく食べることができた。
ご飯単体としての使用はできるのだが、本体が大きい分食べにくいのがやや難点か。
かといって満タンに入れるととてもじゃないが私には食べきれない。
あたたかいご飯を複数人でよそって食べるような使い方は良さそうだ。
お茶
次に水筒代わりに使ってみた。
750mlなのでお茶も氷の入れ方で変わってくるが、沢山入る方だろう。
ちなみにスポーツドリンクはやめた方がいいと思う。(対応している訳ではないので)
外気温的には25℃くらいで12時間経っても氷は残っており、キンキンに冷えた状態のお茶を飲むことができた。
恐らく普通の水筒、それ以上の保冷・保温力だと思うので水筒代わりにもかなり良いと思う。
ただ少し直径が大きいので小さい手の人は持ちにくさがあるかもしれない。
私は家にいる時は何度もコップにお茶を注ぎに行くのが面倒なので、このフードジャーにお茶と氷を入れて直接飲んでいる。
その他の使い方
他に思いつくのが、350ml缶をそのままフードジャーに入れて上から水と氷を入れて浸しておく方法。
これはまだ検証していないが、キャンプで350mlのビール一本だけキンキンに冷えてれば良い!
そんな時に有効かもしれない。
あとはフードジャー本来の使い方や保温調理にも対応しているようなので、そういった使い方も良さそうだ。
料理を作る人にとっては、フードジャーの調理本も出ているようなので使い方に幅が広がるだろう。
総合評価
良くない点も若干あるが、対処できないようなどうしようもない点はないので、一人で使うにも複数で使うにも、どんな用途に使おうにも誰にでもオススメできるフードジャーだと私は感じた。
匂いが強いカレー等も温かいご飯と一緒に食べたりしたいので、もう一つ買おうかと思っている位気に入った製品だ。
ちなみに象印のフードジャーにも色々なサイズ展開があり、
550mlサイズや
350mlサイズもある。
ただ容量が小さいほどカタログ値では、保温・保冷能力が下がっていくようなので注意。
私的には大は小を兼ねて、値段も安めで、多用途なSW-JA75が本当にオススメだ。
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