今回は主にApple Music未契約でiPhone内に入っている音楽をApple Watchで操作できない問題の対処法だ。
問題が確認できている現時点のバージョンは、watchOS 7.1、iOS 14.2だ。
はじめに言ってしまうと根本的な解決策は現在のところなく、Appleもこのバグ?を放置している状態だ。
あくまで代替案になってしまうことはご了承頂きたい。
問題
iPhoneにCD等からリッピングした音楽をApple Watchから再生させようとすると、「この項目は再生できません iPhoneでこの項目を再生中に問題が起きました。」と表示され、iPhone上の音楽が再生できない。

この現象の発生条件は以下だ。
- iPhone上のミュージックを再生させる。(ストアで買ったものやApple Musicを除く)
- 「アーティスト」か「アルバム」から楽曲を選択する。(アーティスト内のシャッフル再生は除く)
「プレイリスト」や「曲」からの選択は通常通り再生ができる。
プレイリストが選べるのは不幸中の幸いだが、よく使う「アーティスト」や「アルバム」からの操作ができないのは致命的だ。
Apple Watch Series 5を購入した当初は確かできてた覚えがあり、watchOS 6.1ぐらいからこの問題が発生した気がする。
原因
Apple Music(ストア)でアルバムを識別するために使用する一意の数値IDがリッピングされた楽曲には入っていない為に起こる問題だそうな。
その為、Apple MusicやiTunes Storeで購入した楽曲は正常に再生できるが、自分でCDからリッピングしたものは再生できないような現象が起こるもよう。
各楽曲ファイルに一意の数値IDを埋め込むことで、再生できるようになるかもしれないみたいだが、曲数が多いと単純に面倒なのと、失敗の可能性も否めないので下手に自分でApple側に合わせるよりも、バグレポートとしてAppleに送って修正を待つ方が賢明だろう。
対処法
Siriに頼んでみる
例えば、Apple WatchのSiriに「iPhoneでヨルシカの曲を再生して」等と伝えると、ヨルシカの曲を再生してくれる。
一応、「アーティスト」単位での選曲は可能だが、名前の被りや認識難があることもあるし、電車内等では声を出しづらいのであまりお勧めできない方法か。
ちなみに私の環境ではアルバム名を伝えても上手くいかなかった。
好きなアーティストの曲を全曲再生させたい時に使ってみると良い。
Siriの起動はApple Watchの竜頭の長押しか、Hey Siriと呼びかけるか、口元に時計をもっていって話せば使用可能。(設定による)
プレイリストを作成しておく
本末転倒感があるが、iPhoneであらかじめプレイリストを作成しておくと、Apple Watchのプレイリストにも作成したものが追加される。
プレイリストからは正常に再生できることを利用した方法だ。
ちなみにApple Watchから新たにプレイリストを作成すると再生できないどころか、追加したプレイリストが削除できなくなるので注意だ。(iPhone側にも反映されない)

次はこちらを活用する
これは聴きたいアルバムの中の1曲を選曲したい時に有効だ。
まずは通常通り、「アーティスト」や「アルバム」で再生したいアルバムを探す。

アルバム内の目当ての曲名を左にスワイプする。

「・・・」ボタンをタップする。

「次に再生」か「あとで再生」どちらかを選択する。
次に再生は順番待ちの先頭にどんどん追加され、あとで再生は順番待ちの一番後ろにどんどん追加される感じだ。
現実世界で言うと、「次に再生」はDQNが先頭に割り込んでくる、「あとで再生」が形成された列の最後尾に人が並んでいく一般常識的な列並びと思えばわかりやすいかもしれない。
ある程度追加したら、あとは再生中画面に戻して曲送りをすれば目的の曲が再生できる。
今のところアルバム内の1曲を選ぶ方法としては最適な方法となってしまうと思う。
終わりに
サブスクリプションの流れにユーザーを乗せたいのは分かるが、サブスクにはない曲を入れている人も多数いるだろうから、これは早急に直してほしいバグの一つだ。
もしこれ以外に何か良い方法があれば教えてほしい。
アップデートで改善されたらまた追記する。
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