この記事ではAmazonプライム感謝祭の時に買ったよくわからない中華製ワイヤレスCarPlayアダプターを使ってCarPlayをワイヤレス化できるか検証する記事だ。
誰かの参考になれば幸いだ。
外観レビュー
商品自体は軽い正方形に近い長方形の黒いボックスのようなもので、重量もかなり軽い。
文字の刻印も何もないのでぱっと見ではCarPlayをワイヤレス化する機械とは全く思わないだろう。
付属品は本体とUSB-C to Cケーブルのみで、このケーブルの片側にはUSB-Aへの変換ケーブルも付いているので安心だ。
本当に安っぽい感じなのと価格も安いのでワイヤレス化できなくても勉強代と思えばいいかということで購入してみた。
環境
カーナビはCarPlayに対応したKenwoodのMDV-Z904Wという少し古いナビだ。
今回はこのナビのUSB接続先に購入したアダプタを接続する。
ちなみにこの製品は元々CarPlayに対応したメーカー純正のものをワイヤレス化を想定しているようなので、CarPlay対応カーナビに使えるのか少し不安だった。
結果
上記の表示が出た後にiPhoneのBluetooth設定画面を開き、CarPlayBox〜みたいな名前のものとペアリングする。
無事にワイヤレスでCarPlayに接続できた。
接続された後は安定しており、マップアプリでの現在位置表示も位置ズレを起こすこともなく有線と全く同じように動作している。
だが、音楽等の音声に関しては若干遅延がある。
次の曲に行くと画面はすぐに切り替わるが、音が流れ始めるまでに1秒ちょっとのラグがある。
その問題が関係しているのか、Siriの音声が喋る際の最初の声が聞こえず、少し困るかもしれない。
Siriをフルに使いまくる人にとっては心配だ。
だが、マップのナビに関しては最初の声が聞こえないとかは無いので大丈夫だ。
ちなみに私の環境での話だから、別の環境だと問題ないかもしれないよ。
問題点
※MDV-Z904W特有のものなのか、全てにおいてこのような問題が起きるのかは定かではない。
アクセスエラーが出る
うまくいかない時も実はあり、ナビ側がUSBのアクセスエラーを吐く事がよくあるのだ。
ちなみにエラーを吐いた後、しばらく待っていると何度も再試行しているようで、続けてまたエラーが出るか、そのままうまく起動するかのどちらかである。(最終的に起動自体は毎回出来ている)
エラーが出続けても最終的には起動しているので、待てば問題ない…かな…
今の所MDV-Z904Wが起動後最長6分、最短で20秒ぐらいの起動で結構ばらつきがある印象だよ。
これは特に機器との相性問題が大きそうな気がする。
起動直後にCarPlay画面が消える
ワイヤレスCarPlayが無事に起動して音楽が流れ始めた直後に、ナビの画面がスタンバイまたはカーナビの状態になってしまう。(CarPlay自体は接続されており動いているが、カーナビ側のナビ画面になってしまうか、メディアのスタンバイ画面になってしまう。)
こうなると再びナビでCarPlayを選択しないとCarPlay画面に戻れない。
追記)一応残しておくが、以下の設定をしてもうまくいかないことがあったので他の方法を検証中。
流石に毎回ナビを操作するのは面倒なので、以下のようにして対策した。
iPhoneの「ショートカット」アプリから「オートメーション」タブを選択。
右上の+マークをタップし、「CarPlay」を選択。
「接続」と「すぐに実行」にチェックを入れ、次へ。
「新規の空のオートメーション」をタップし、「アクションを追加」から
「待機」と「ミュージックを再生」を追加する。
これを設定しておくとCarPlay接続完了時に、3秒待機した後に音楽を再生させるオートメーションが組める。
3秒待機させるのは音楽再生が早すぎるとうまくCarPlay画面に移行しないかもしれないから。
即時でも大丈夫そうなら待機自体を消すか、秒数を減らしてみたりしてね。
こうすることで私の場合は強制的にカーナビ画面からCarPlay画面に戻す事ができたのでぜひ試してみてほしい。
終わりに
若干工夫が必要ではあったものの、5,000円以下の格安でCarPlayをワイヤレスで使えるようになったのはとても嬉しい。
そしてやはりiPhoneをケーブルに刺す手間がなくなったのはかなりデカい。
カバンの中に入れたままにできるのはありがたい。
そしてiPhone 15から80%で充電が止められるようになったとは言え、充電し続けながら使うのはバッテリーにあまり優しくない点からしても良かった。
ただ、私のナビの場合は接続が完了するまでがかなり不安定なので快適!というまではいかなかった。
ワイヤレスCarPlayに興味がある人は一か八か、試してみるのはアリかもしれない。
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