夜の道を車で走っていると、工事中の対面通行等に遭遇することがある。
年度末は更にこのような場所が増えていくことだろう。
夜は工事をしていない場所ももちろんあることから、どこが工事部分なのか、どのように車を進行させれば良いのか、光による誘導が欠かせない。
そこで気になったのが、全く同じ間隔で点滅する工事現場の光だ。
多いところでは100以上の点滅灯が設置されていることもあるが、これほど多いのに何故全てを同じ間隔で点滅させることができるのだろうか。
同じ間隔で点滅する仕組み
結論から言うと、2つの仕組みがある。
標準電波を使用して同じ間隔で点滅させている。
標準電波は私たちにも馴染み深い電波時計に使用されている。
要は電波時計が工事灯に内蔵されているもので、同時刻に点滅を繰り返す仕組みなのだ。
決して「せ〜の!」でONにしているわけではない。
もちろん電波状態が良くない場所等はずれて光ることもある。
ちなみに受信がうまくできていないものは、他の工事灯とずれて光る他、複数色ある工事灯(例えば正常では赤と青で交互点滅)ならば赤のみでランダム点滅等をしていることがある。
製品同士が通信して同じ間隔で点滅させている。
こちらはトンネル内部や山間部等、標準電波が届きにくい場所で利用されているようだ。
同じ間隔で点灯させる理由
非同期で点滅する工事灯がある現場は線形が見づらいと思ったことはないだろうか?
個々の工事灯が非同期で点滅するより、全てが同期して同じ間隔で点滅すると、光が点となって見えると言うより、光が線となって見えるだろう。
線となって見える光は、道路の線形、遠近感がわかりやすい利点があり、事故を減らすことができるからだ。
終わりに
全ての工事現場で同期式の工事灯があるわけではない。
やはり値段も非同期式のものと比べて高くなることから、見られたらラッキー程度に夜の工事現場に意識を向けてみるのも面白いだろう。
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